ワールドラグビーとチャイルド・ファンドは、「パス・イット・バック」でスポーツを通じて子どもたちの未来を変えていきます

ワールドラグビーとチャイルド・ファンドは、スポーツが持つ力で子どもたちの未来を変えることを目指し、日本で開催されるラグビーワールドカップ2019に向けた国際的なパートナーシップを、9月5日に開始します。

ワールドラグビーの最高経営責任者ブレット・ゴスパー氏は、「この大会の開催地を日本としたのは、それがアジアでのスポーツと社会変革の流れに大きな変化をもたらすだろうということがわかっていたからです。この目的を実現するために、ラグビーを通じて社会課題の解決に取り組む『チャイルド・ファンド パス・イット・バック』はまさにふさわしいプログラムです。世界でもっとも人口が多く、若い世代も多いアジア地域で、ラグビーが多くの子どもたちにもたらすインパクトに大いに期待しています」と述べました。

「ラグビーは人格形成に良い影響を与えるスポーツであり、(東日本大震災で被災した)釜石市を支援したラグビー界やラグビーファンの結束がそれを証明しています。アジア初の開催となるラグビーワールドカップのチケットを購入してくれるラグビーファンの方々が、何千人もの厳しい環境に暮らす子どもたちに、持続的で意義のある変革をもたらすこのプログラムを積極的に支援してくれるでしょう。」

このパートナーシップを通して寄せられた寄付により、世界的な賞を受賞した[1]「チャイルド・ファンド パス・イット・バック」をラオス、ベトナム、フィリピンで拡大し、さらにアジアの他の開発途上国で展開することができるようになります。また、地震などの災害の影響を受けた日本の子どもたちの支援にも役立てられます。アジア全体で、厳しい環境に暮らす2万人以上の子どもたちを支援することができます。

チャイルド・ファンド・アライアンスの理事長マイケル・ローズは次のように話します。「このような協働の機会を喜ばしく思います。我々はすべての子どもがスポーツを楽しむ権利を持っていると考えています。『チャイルド・ファンド パス・イット・バック』は、その考えに基づき、ラオスとベトナムの農村部や遠隔地域で機会に恵まれず、貧困や不平等といった厳しい環境におかれた子どもたちを支援するために開発されました。」

「『スポーツと開発』のプログラムは、レジリエンス、リーダーシップ、ジェンダー平等の姿勢を育むなど、社会的に前向きな成果をもたらすことがわかっています。『チャイルド・ファンド パス・イット・バック』では、若者や子どもたちが、変化のめまぐるしい環境のなかで自分自身を守るために必要な力を身につけることができます。また、子どもに対するあらゆる形態の暴力の撤廃という「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標16.2の達成に向けたグローバルな取り組みにも沿ったものです。」

「チャイルド・ファンド パス・イット・バック」は、これまでにアジアで6千人以上の若者や子どもたちを支援してきました。ラグビー(タグラグビー)とライフスキル学習を組み合わせた独自のカリキュラムによって、参加する若者や子どもたちは、リーダーシップ、問題解決、ジェンダー平等、対立の解決、将来の計画づくりといったスキルを学ぶことができます。

ローズは、「プログラムに参加する選手とコーチの半数以上が女子や女性だというのは素晴らしいことです。このプログラムは、若者と子どもたちが困難に直面しても、それを乗り越えられるしなやかな心を育てるだけではなく、地域社会に『パスをつなげ』ていく、新しい世代のロールモデルとリーダーの育成に役立っています」と続けました。

ケーススタディ

ラオ・カン(ラオス)

ラオ・カンはラオス北部の僻地ノーンヘート地区にある小さな村の出身です。「チャイルド・ファンド パス・イット・バック」に参加したのは10代の時で、チームスポーツを経験するのは初めてでした。現在、ラオは、ラオスラグビー協会の普及担当スタッフです。ラグビー女子ラオス代表チームの選手に選ばれたことや、グローバル・スポーツ・ディベロップメント基金によって選ばれる優秀選手賞を受賞したこともあります。ラオは次のように話しています。「小さい時はとても内気な子どもでしたが、今は勇気があり自信を持った女性です。自分の育った小さな村の人々しか知りませんでしたが、今では世界中の人たちと知り合いです。ラオスの遠隔地の農村に暮らしている女の子や女性ができるだけ多くラグビーに参加して、私と同じように勇気と自信を持てるように手助けできたらと思っています。」

詳しい情報は www.childfundpassitback.org をご覧ください。

2017年、「持続可能な開発目標(SDGs)」にスポーツを通じて貢献した団体とその取り組みに授与される、ビヨンド・スポーツ・グローバル賞で「子どものセーフガーディング ユニセフ賞」を受賞しました。