私たちは目標を大きく持っています。しかし、日々の小さな活動が確実に長期的な目標につながっていくよう、常に気を配っています。

変化についての私たちの考え方

選手、コーチ、コミュニティの3つのレベルで変化がどのように起きるのかに着目し、きちんとした裏づけを持ってプログラムを実施しています。

選手

選手は、安全に考慮してきちんと組まれたラグビーとライフスキル学習のモジュールに参加して、リーダーシップ、様々なライフスキル、スポーツのスキル、物事に対する姿勢や振る舞いを身につけます。チームの一人としてプレーすることによって、何かがあった時にサポートを受けられるような、社会的なネットワークが広がります。選手は学んだことを自分の属するコミュニティに持ち帰り、将来、プログラムのコーチにもなることができます。

コーチ

コーチは、自分の暮らすコミュニティで子どもたちにラグビーとライフスキルを教えられるよう、プログラムで支援を受けます。コーチは、困難に負けない力や自信、ビジョン、声をあげる力を持ち、コミュニティで前向きな変化を起こし学びを推進していきます。さらに、地域社会に積極的に参加し、社会によい変化をもたらす市民となります。

コミュニティ

親や保護者はコミュニティの重要なメンバーで、子どもたちは、親や保護者の同意のもとでチャイルド・ファンド パス・イット・バックに参加します。時間が経つにつれて、親や保護者たちは、若者や子どもたちがスポーツへ参加することの価値を認識するようになります。さらには、社会によい変化をもたらす活動に、子どもたちが参加することの価値を認識することへもつながっていきます。

すべての子どもがスポーツを楽しみ、学び、成長する権利

コミュニティで活動するコーチたちが、チャイルド・ファンド パス・イット・バックの成功の鍵となります。コーチたちは様々な分野のトレーニングを受けます。

ライフスキル教育

コーチは、コミュニティの子どもたちにライフスキルを教えるための研修を受け、ディスカッションを通じた学習を行うためのツールも準備されています。カリキュラムには様々な特長があります。

  • 各セッションでは、ラグビーとライフスキルを関連させて学びます。
  • 各セッションで学ぶことは、ラグビーの価値と強く結びついています。
  • すべてのチャイルド・ファンド パス・イット・バックのセッションに、子どものセーフガーディングの対策が組み込まれています。
  • 体を動かし、体験を通じて学ぶことができるよう、ラグビーをもとにしたライフスキル学習のゲームを行います。
  • ライフスキル学習のゲームのあとは、カリキュラムに基づいてコーチがリードして行うディスカッションへと移ります。
  • 男女別にチームを作ることで、ディスカッションの中で、参加者が安心して自分の気持ちを話せるようにしています。

ラグビー

チャイルド・ファンドが活動する多くの地域では、ラグビーを見たことがないという子どもたちもいるため、まずはラグビーのプレーのしかたを教えます。コーチになることに興味のある子どもたちは、コーチ養成のための研修を受けることができます。

コーチとしての成長をサポートし、プログラムの質を保つため、コーチには定期的な支援を行っています。コーチにはレベルに応じた資格が設定されており、その認定を受けながらコーチとしてのスキルを磨き、さらに アジアラグビー  が統括する各国のラグビー協会を通して、国際的なラグビー指導者資格の取得を目指していくこともできます。

活動するほとんどの地域では、コンタクトラグビーを安全に行える広さがある場所がないため、現在は、タグラグビーのみを行っています。しかし、各国のラグビー協会を通して、コンタクトラグビーをプレーするようになった選手たちもいます。

セーフガーディング

チャイルド・ファンド・オーストラリアは、ユニセフによるスポーツにおける子どものセーフガーディングの取り組みに参加する草分け的な団体です。チャイルド・ファンド パス・イット・バックは、プログラムを実施している国において子どもたちのセーフガーディングへの取り組みが強化されるよう、各国のラグビー協会を支援しています。

また、チャイルド・ファンド パス・イット・バックは、国内で応急手当のリーダー的存在となる人材の育成も支援しています。このプログラムで使用される応急手当法は、アジアラグビーの医療委員会により認められたもので、競技を安全に普及し、人々の衛生についての意識を向上し、正しい応急手当を受けられる機会が限られているコミュニティに安全をもたらすことができます。

変化の測定

チャイルド・ファンド パス・イット・バックは、プログラムによる変化を測定するにあたり、整合性のある科学的なアプローチを開発することが重要だと考えています。選手、コーチ、コミュニティのそれぞれのレベルで、様々なツールを使って、プログラムの成果やインパクトを測るシステムを作りあげました。

セッションの出席者をモニターして参加率を測るといったことだけではなく、ラグビーとライフスキル両方の視点から、参加者個人とコミュニティの成長を総合的に確認します。

2017年、チャイルド・ファンド パス・イット・バックは独立機関による厳しい外部監査を受け、次のような評価を受けました。

  • スポーツと国際開発の成果がきちんと結びついており、プログラムとその実施方法は世界最高水準にある。
  • 参加する選手の半数以上が女性であり、これは入門レベルのラグビープログラムとしては世界で初めての事例である。
  • コーチ養成のプロセスは、若者たちに一連の新たなスキルを身につける機会を提供するだけでなく、自分がどういう人間であるか、また、コミュニティにおいて自分はどのような価値があるかなどについて、若者たちの考えを変えることができる。
  • 応急手当に関する学習は、個人のスキルを向上させ、さらに農村部においてコミュニティの人々にも役立っている。

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